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編集室水平線のニュースレター「ひとりから、長崎から」第11号(2024.9.30)
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こんにちは。編集室水平線の西浩孝です。
ニュースレター「ひとりから、長崎から」第11号をお届けします。
これを書いているいま、9月28日(土)。休日なのにがんばってるね、わたし。
報道によれば、ロシアとウクライナの戦争が2年半前に始まって以降の死傷者
数が、両国を合わせて約100万人に達したそうです。
イスラエル軍の攻撃が続くパレスチナ・ガザ地区の死者は、8月中旬の段階で
4万人超。大半は女性と子どもです。
ニッポン自民党の新総裁は石破茂氏。10月1日に首相指名だそうで。新著『保
守政治家 わが政策、わが天命』(倉重篤郎編、講談社)で憲法改正に関し、
戦力不保持をうたった9条2項を削除したうえで、現在の自衛隊を「国防軍」
に改め憲法に明記すべきとしていることをご存じでしょうか。
また、氏は、中国や北朝鮮、ロシアに対する抑止力を確保するため、NATOの
アジア版を創設したうえで、この枠内で「核の共有や持ち込み」について具体
的に検討すべきだと主張していることをご存じでしょうか。
戦争屋ばっかり!
そんなこんにちです。
(このレターは、PCで読まれることを想定しているので、スマートフォンでは
読みにくいかもしれません。あらかじめご了承ください。)
(↑これと↓これ、毎回書いていて恐縮ですが、新しく登録していただいた方
のためにそうしています。以前から読んでくださっている方には恐縮です。)
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ニュースレターの内容紹介です。
「新着情報」では、文字どおり、水平線および水平線の刊行物に関する最新の
情報をお知らせします。
「作業日誌+α」は、ニュースレターが隔月配信なので、その2か月のあいだ
にメモした短い記録をいくつか掲載します。「+α」とあるのは、編集作業と
は関係のない記述も含まれているためです。
「海岸線」は、編集人(わたし)による書きものです。そのときに書きたいこ
とを自由に書いていきます。今回のタイトルは「十月」。
「本棚の本」では、水平線(わたし)の本棚にある本を紹介します。これは、
フェイスブック、インスタグラムに投稿しているものと同じです。とくに感想
も解説も付けていないので、なんともそっけないコーナーです。
「『雨晴』から」は、オンラインマガジン『雨晴』(suiheisen2017.com)のなか
から、公開済みのひとつを選んで、一部または全部を掲載するものです。今回
は姜湖宙さんの絵・文の連載『ストライク・ジャム』の第12回から「つなぐ手」
(絵は『雨晴』のほうで見てください)。
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それではどうぞご覧ください。
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【新着情報】シリーズ「伊藤明彦の仕事」第1巻11月刊行 ほか
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シリーズ「伊藤明彦の仕事」の第1巻、『未来からの遺言 ある被爆者体験の
伝記』『シナリオ 被爆太郎伝説』(合本)を11月に刊行します。
伊藤明彦さん(1936-2009)は元長崎放送記者。被爆者の「声」を聴き、伝える
ことに人生をかけました。
1960年、長崎放送に就職。1968年、「被爆者の声」の収録とその長期的な保存、
一部の放送を目的とするラジオ番組『被爆を語る』を企画・提案。同年11月ス
タート。初代の担当者となりますが、半年後、佐世保支局への転勤を命じられ
てしまいます。1970年7月、退職。
東京へ出て、日本電波ニュース社に勤務(短期間)。在職中の1971年7月、主
として民間放送関係者数人に呼びかけて、「被爆者の声を記録する会」を結成。
被爆者への聞きとり録音を独自に開始します。
早朝・深夜のパート労働に従事しながら、東京、広島、東京、福岡、長崎と転
居をくりかえし、青森県の津軽地方から沖縄県の宮古島まで、重さ13キロの録
音機をさげて21都府県の被爆者およそ2000人を訪問、半数には断られ、1979
年6月までの8年間で約1000人の「声」を収録しました。
1982年から、代表的な録音をおおまかに編集して複製したオープンリール版
『被爆を語る』(51人分・52巻、約70時間)を全国13か所の平和資料館、図
書館などへ寄贈。1989年、本式の編集をおこないナレーションをつけた音声作
品、カセットテープ版『被爆を語る』(14人分・14巻、約18時間30分)を制
作。1992年までに全国944か所の平和資料館、国公私立図書館、大学図書館、
高等学校図書館などへ寄贈しました(トータル1万3660巻)。
2006年、被爆者248人の「声」をつづって被爆の実相を時系列で再現した音声
作品『ヒロシマ ナガサキ 私たちは忘れない』(CD9枚組、8時間40分)を
制作。複製764組を全国の平和運動団体、平和資料館、大学平和研究所、図書
館、平和教育・平和運動を実践している大学・高校・中学・小学校の教員、市
民運動家など547団体、個人へ寄贈・贈呈しました(トータル6876枚)。
(ネットで視聴可能。「被爆者の声」http://s20hibaku.g3.xrea.com/index.html)
すべて自費です。「さしあたりの生活において、自分より貧乏な被爆者にあっ
たことが私にはありませんでした」。
文字どおりすべてを投げ打って、この作業に取り組みました。
2009年3月、肺炎で死去。72歳。原テープは現在、国立長崎原爆死没者追悼平
和祈念館に所蔵されています。
水平線ウェブサイトにまだ情報を掲載できておらず恐縮ですが、原爆関連の書
籍で、こんなにおもしろくて深い本はほかにないと思います。
いや、原爆関連にかぎらず、このような本はめったにあるものではありません。
次回のニュースレターでは詳細をご紹介できると思います。お待ちください。
***
先月のニュースレターでもご紹介しましたが、今年8月、大江満雄編『詩集
いのちの芽』(解説=木村哲也)が岩波文庫として刊行されました。
https://www.iwanami.co.jp/book/b649634.html
で、来月10月25日(金)に東京で刊行記念トークイベントがおこなわれます。
わたしも登壇します! お会いしませんか? ぜひご参加ください。
お申し込みはこちらから → https://peatix.com/event/4124121/
●『詩集 いのちの芽』刊行記念トークイベント「ハンセン病文学と出会う」
日時:2024年10月25日(金) 19:00-21:00(18:30 開場)
出演:木村哲也(国立ハンセン病資料館)、西浩孝(編集室水平線)、伊藤幸太
(忘日舎)、藤井一乃(思潮社、司会)
会場:Space & Cafe ポレポレ坐(JR総武線・東中野駅)
〒164-0003 東京都中野区東中野4丁目4-1 ポレポレ坐ビル1F
料金:2000円+1ドリンク
*会場での現金支払いのみ。当サイトでお申し込み後、イベント当日は受付で
お名前をお知らせください)
申込:https://peatix.com/event/4124121/
共催:編集室水平線、忘日舎
後援:岩波書店
今年8月、大江満雄編『詩集 いのちの芽』(岩波文庫)が刊行されました(オ
リジナル版は1953年、三一書房より刊行)。本詩集は、昨年、国立ハンセン病
資料館の企画展で再刊され広く話題を呼びましたが、それまで一度も再刊され
たことがなく「幻の詩集」となっていました。
しかしこの71年間の間にも、大江満雄、村松武司、永瀬清子、鶴見俊輔、姜信
子、若松英輔…ハンセン病文学の灯を絶やすことなく読み継ぎ、受け継いでき
た人たちがいます。
今回のトークイベントでは、編集者、出版者、書店主、学芸員それぞれの立場
から、ハンセン病文学に深く学びながら仕事をしてきたメンバーが集まり、先
人たちにも思いを馳せながら、いま、私たちがハンセン病文学とどう出会い、
読み継ぐか、『詩集 いのちの芽』を手に、その可能性を語り合います。
出席者プロフィール:
木村哲也:国立ハンセン病資料館学芸員。2023年企画展「ハンセン病文学の新
生面 「いのちの芽」の詩人たち」担当。『詩集 いのちの芽』(岩波文庫、20
24年)解説を執筆。
西 浩孝:「編集室水平線」社主。『癩者の憲章 大江満雄ハンセン病論集』
(大月書店、2008年)、木村哲也『来者の群像 大江満雄とハンセン病療養所
の詩人たち』(編集室水平線、2017年)の編集を手掛ける。
伊藤幸太:西荻窪にあった書店「忘日舎」店主(現在、インターネットのみで
営業)。ハンセン病文学関係の書籍を積極的にあつかい、サウダージ・ブック
スのアサノタカオ氏と読書会「やわかくつなげる」なども開催。
●関連書籍
木村哲也『来者の群像 大江満雄とハンセン病療養所の詩人たち』
https://suiheisen2017.jp/product/713/
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オンラインマガジン『雨晴』を、だいたい週に1回のペースで更新しています。
この間に公開したのは、以下のとおりです。
●中里佳苗『生きた「吹き溜まり」 「湘南プロジェクト」の記録』
第21回〜第23回「外国人による「湘南団地日本語教室」の創出(後編)」
https://suiheisen2017.com/category/nakazato-kanae/page/3/
●亀山亮『戦争』
第12回「パレスチナ・暴力の連鎖」
https://suiheisen2017.com/kameyama-ryo/3209/
●西尾漠『極私的原子力用語辞典』
第34回「MUF」「身元不明線源」「メルトダウン」
https://suiheisen2017.com/nishio-baku/3225/
第35回「輸入技術」「リスク」「立地」
https://suiheisen2017.com/nishio-baku/3227/
第36回「量子工学」「劣化ウラン」「六ヶ所核燃料サイクル施設」
https://suiheisen2017.com/nishio-baku/3229/
●諸屋超子『くたばれ』
第12回「暇つぶしにもってこいの膏薬」
https://suiheisen2017.com/moroya-choko/3247/
●しろくま『銀世界』
第5回「生命」
https://suiheisen2017.com/shirokuma/3252/
●姜湖宙『ストライク・ジャム』
第12回「つなぐ手」
https://suiheisen2017.com/kang-hoju/3261/
西尾漠さんの連載は第36回をもって終了しました。今後、書籍化の予定です。
オンラインマガジン『雨晴』は、アプリ「編集室 水平線」内で公開しています。
以下のページから、お手持ちのスマートフォンやタブレットに、インストール
をお願いします。
https://suiheisen2017.jp/appli/
『雨晴』はsuiheisen2017.comでも読むことができますが、アプリを入れると、
毎回プッシュ通知で更新情報が届きますので、こちらを推奨しております。
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【作業日誌+α】2024年8月〜2024年9月
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●7月30日(火)〜8月2日(金)
八丈島の亀山亮さん宅に3泊4日。これまでに3回お会いしているが、ゆっく
り話をするのは初めてだった。写真集出版のお願いをする。いっしょに過ごし
てみて、アフリカやメキシコの危険地帯に行って帰ってくることができるのは
こういう人かと感じ入る。「ぼくなら一瞬で死んでますよ」「いや、一瞬とい
うことはないよ」。海水浴、温泉、薪運び。のんびりしつつも全体としてワイ
ルドだった。詩人の清水あすかさんにお会いできたのもよかった。
●8月9日(金)
被爆79年。自宅のテレビで平和祈念式典の中継を見る。イスラエル不招待。米
欧6か国およびEUの駐日大使が欠席。11時2分、黙祷のサイレン。鈴木史朗
市長「平和宣言」。被爆者代表・三瀬清一朗さん(89歳)「平和への誓い」。
岸田首相の挨拶、核兵器禁止条約には言及せず。
●8月12日(月)〜15日(木)
実家へ。長崎から富山までは本当に遠い。5年ぶり(?)に高校の同級生Nく
んに会いにいく。おとうさんとおかあさんのほかに、若い男性のヘルパーが一
人いた。ベッドから椅子に移動。彼が遷延性意識障害になってから22年がたっ
た。1時間半滞在。声をかけ握手をして別れる。夜、懐かしの8番ラーメン(塩)
を食べる。帰宅後、6歳の姪が登場。遊ばれる。翌日午前は墓参り。夕方、祖
母の家に行ったらおじさんがAmazonギフト券をくれた。祖母はおなじ話を繰
り返すようになったが、健康そうでよかった。
●8月23日(金)
夜中2時ごろに目が覚めて、それから眠れなかった。だるおも。午前、オンラ
インマガジンの更新。西尾漠さんの「極私的原子力用語辞典」最終回。すごい
連載だった。記録魔なのだろうか。ユーモアがすばらしい。加筆修正してもらっ
て書籍化する。大月書店時代に実現できなかったリベンジでもある。午後は地
道に校正作業。米津玄師のニューアルバム『LOST CORNER』が届いたので、
さっそく聴く。松岡正剛氏が亡くなったことを知る。8月12日逝去。80歳。
●8月26日(月)
11時半、長崎駅。福岡からdesign POOLの北里俊明さん、田中智子さん。アミュ
プラザ本館の朝次郎で昼食をとったあと、車で仕事場へ。散らかっていて恥ず
かしい。いったい、いつになったら片付けられるのだろう。雑談。「伊藤明彦
の仕事」の装丁打ち合わせ。例によって、伊藤さんがいかにすごいかを熱弁。
シリーズの構成、仕様、自分の頭のなかにあるデザインのイメージを説明して、
準備してあった参考になりそうな本を見ながら議論を進める。ここでも力がは
いった。ラフを3パターン出してもらうことに。帰りにおいしそうな高級そう
なお菓子を頂戴してしまい恐縮。
●9月4日(水)
『未来からの遺言/被爆太郎伝説』に付ける巻末原稿をようやく書き上げた。
資料からの抜き書き作業に2か月弱、執筆に1か月かかった。「書けなさ」に
毎日いらついてきたが、ひとまず解放された。つぎは初校出し。組み方はおお
よそ決めてある。書体をどうするか。青木深さんから共著書『共生と記憶の比
較文化論 ともにつくる歴史と現在』(都留文科大学比較文化学科編、2024)
をいただく。「ある「養女」の物語 アメリカのサーカスに生きた日系軽業師
テトゥ・ロビンソン」。すごいおもしろかった。同じく届いた『人文会ニュー
ス』147号(2024.8)はチラ見。夕食後、ファミリーマートのミルクレープロー
ルを食べる。まあまあうまい。
●9月10日(火)
昨日からかかっていた『未来からの遺言/被爆太郎伝説』入稿原稿への指定書
き込み作業終了。ゆうパックで発送。AZBORNにウェブサイトの管理・維持費
の振り込み。12時45分からNHK連続テレビ小説『虎に翼』を見る。先週の原
爆裁判の回から見ている。主人公役の伊藤沙莉がいい。土居志央梨という人は
知らなかったが、この人もいい。来月の東京行き(『詩集 いのちの芽』刊行記
念イベント)の航空券を購入。高い。でも当日が楽しみ。
●9月20日(金)
10時ごろKさん来たる。よもやま話1時間弱。北里俊明さんに電話。本文用紙
の選択に関し、ご意見をうかがう。淡クリームキンマリ72.5kgとアルトクリー
ムマックス69kgで束見本を頼むことにする。鎌田遵さんから写真集『パリ そ
の光と影』(論創社)をご恵送いただく。鎌田さんがパリとは意外。さっそく
拝見。いい感じ。パリにはやはりモノクロが似合う。午後は気乗りしない仕事。
はやく手放したい。今週はいろいろあり、ほとんどパソコンや原稿に向かえな
かった。
●9月27日(金)
午前、design POOLから『未来からの遺言/被爆太郎伝説』の初校ゲラ2通が
届く。ざっと見る。OK。気持ちが高ぶる。来週からまず引き合わせ作業に入る。
午後、版元ドットコム活用入門(営業編)セミナーを受ける。参加者は他に一
社(海猫沢めろんさん)のみだったので、聞きたいことを聞きたいだけ聞くこ
とができた。夜、子どもとポケカ。負ける。寝る前にすこし読書。中公新書の
新刊『在野と独学の近代 ダーウィン、マルクスから南方熊楠、牧野富太郎ま
で』(志村真幸著)は買おう。
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【海岸線-9】十月
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明日から10月ですね。
中野重治の詩「十月」をご紹介します。
空のすみゆき
鳥のとび
山の柿の実
野の垂り穂
それにもまして
あさあさの
つめたき露に
肌ふれよ
ほほ むね せなか
わきまでも
以上、岩波文庫『中野重治詩集』からの引用です。
心が洗われます。
「それにもまして」の一行の効果、そして最後の「わきまでも」がすばらしい。
さて、どんな10月になりますやら。
(了)
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【本棚の本】大江満雄編『詩集 いのちの芽』 ほか
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●大江満雄編『詩集 いのちの芽』岩波文庫、2024年(解説=大江満雄・木村
哲也)
●アンキー・クロッホ『カントリー・オブ・マイ・スカル 南アフリカ真実和
解委員会〈虹の国〉の苦悩』山下渉登訳、現代企画室、2010年
●持田叙子『折口信夫 秘恋の道』慶應義塾大学出版会、2018年
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【『雨晴』から】
姜湖宙『ストライク・ジャム』第12回「つなぐ手」
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最近調子が頗る悪い。
疲れて眠ってばかりいる。
手を繫ごうとしても、
その手には届かない、
さらには、君が手を繫いで欲しい相手は私ではないと知っている。
ベッドサイドに山積みになった書籍の中の、科白
「もう十分」という声が飽きるほど脳内で反響する
毎晩、『三島由紀夫 最後の言葉』のインタービューを繰り返し聴く
何かを聴いていないと眠りに就けなくて、
小さなその手を握るちからは
もうはるか昔のことにおもえる。
長さの足りないカーテンの下から差し込む熱が
私の足をずるずると引っ張っていく
つくられた希望に縋るほどの
志は未だない。
恐竜は、滅びてしまった
(了)
(アプリ「編集室 水平線」のインストールは、以下のURLからお願いします。)
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お読みいただき、どうもありがとうございました。
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編集室 水平線(発行人=西 浩孝)
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第5号 https://suiheisen2017.jp/update/3450/
第6号 https://suiheisen2017.jp/update/3480/
第7号 https://suiheisen2017.jp/update/3516/
第8号 https://suiheisen2017.jp/update/3617/
第9号 https://suiheisen2017.jp/update/3673/
第10号 https://suiheisen2017.jp/update/3708/